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2009年07月30日

インタビュー  7月28日 日本経済新聞 朝刊(全国です)

なぜかまた、日本経済新聞文化欄にインタビュー掲載。
新作onedayのことを中心にですが、現在の3つの作品について広範な内容で長いインタビュー記事にまとめていただいています。

投稿者 Ken Kitano : 10:16

展覧会評 7月23日 日本経済新聞(関西) 夕刊 

展覧会評が載りました。執筆は西宮市大谷美術館学芸員の池上司さん。
(今回は事前に雑誌などメディアに発表しなかったしまったくの新作だもあったので、展覧会評が出てほっとしました。)
好意的な批評、ありがたいです。

投稿者 Ken Kitano : 10:03

2009年07月03日

Photographic Art Magazine/ Korea

韓国の写真雑誌「写真芸術」誌2009 Julyにインタビュー掲載。
http://www.photoart.kr/

投稿者 Ken Kitano : 09:25

2009年07月01日

solo exibition 「one day」7月11日〜8月8日 MEM

Landscape Series 「one day」
Color type- C print 約15点(18×22inch及び40×48inch)

会場    :MEM
     大阪市中央区今橋2-1-1新井ビル4F TEL.06-6231-0337
展覧会会期 :2009年7月11日(土)〜8月8日(土)
開廊時間 :午前11時〜午後6時
休廊 :日曜日・祝日・月曜日
関連企画 :本尾久子氏と北野謙氏による対談+レセプション 日程7/11(土) 要予約(定員30名)
  対談 16:00〜 / レセプション 18:00〜
(本尾久子氏プロフィール‥‥展覧会、写真集や、ウェブサイトなどを通して、写真を多角的にプロデュースしている。90年代にパルコギャラリーのディレクターとして活動したのち、独立。有限会社マトリックスとともに、レーベル「eyesencia」をたちあげる。エプサイトのキュレータや国内外の展覧会、eyesenciaレーベルからの写真集と写真家のオフィシャルサイトの制作などを行っている。)

Show information: 11:00-18:00 open Tuesday-Saturday, close on holiday , July 11-Aug 8. 2009
Related event : Talk session with Ken Kitano and Hisako Motoo (freelance curator, editor)
  July 11(sat) 4pm- opening party starts at 6pm.

お問い合せ・資料請求:
MEM 〒5410042 大阪市中央区今橋2-1-1新井ビル4F 担当:福田
tel.06-6231-0337 fax.06-6231-0338
http://www.mem-inc.jp/

○ 作家コメント
 『one day』  ( landscape series 2007〜)
 ランドスケープシリーズの「one day」はタイトルの通り、ある場所のある一日≠一枚のフィルムに焼き付けている。様々な場所の、できれば24時間あるいは日の出から日没までを、物理的に難しい場合(多くの場合はそうなのですが)はできる限り日中の長い時間を、いずれにしてもかなりの長時間露光で銀塩フィルムに撮影しています。そして一枚に結晶した「場所の時間」を水平に連ねるように展示する。
 グローバル化は世界の垣根を崩して容易に人や情報、商品の行き来を可能にしたが、他者の存在や見知らぬ場所に「いま時間が流れていること」をイメージすることを妨げる。各地のさまざまな「場所と時間」をイメージ化して連ねることは、そのことへのささやかな抵抗である。もっと言うとグローバル化が引き起こす非対称な情報格差は、ともすると実際にあるはずの人の存在や時間を「なかったこと」のようにしてしまう。しかし「時間と光」のメディアである写真を用いることで、世界を「なかったこと」にするのではなく「既にあること」としてとらえ直したいと私は考える。
 かつてモネはルーアンの大聖堂前で身悶えするような思いで連続する時間と格闘した。私もそんな勝ち目の無い負け戦を各地で続けている。様々な場所の“一日”である。

 いま、こうしている瞬間にも様々な場所で現実が進行している。当たり前だが、私にはそのことがいくらも想像できない。そしてそのことにどうしようもない苛立ちと諦めを覚える。あらゆる場所に流れているはずの時間を、目の前のこの現実と地続きにイメージしたい。そうした私自身の苛立ちをこの作品を作る中でみつめたいと思っている。そしてできるならばもう一方の仕事である「our face」シリーズ同様に対称性を伴って世界をイメージする手がかりにしたいと思っている。
     
○ 主な撮影地
沖縄摩文仁洞窟、大阪道頓堀、神奈川県立相武台高校の教室、神奈川県立相武台高校の教室、広島原爆爆心地、新宿駅前、 国立療養所長島愛生園、大阪通天閣、など

About the series “one day” :

In the landscape photograph series “one day” which started in 2007, Kitano has tried to capture the time spent in specific locations such as Mabuni cave (Battlefield of World War II) Okinawa, Dotonbori, Osaka, a classroom at Sobudai high school, Kanagawa, the released point of the atomic bomb in Hiroshima, in front of Shinjuku Station, Tokyo, National Sanatorium Nagashima-Aiseien, Okayama (Nagashima, Isolated island of Medical center of Hansen's disease), and the Tower of Tsutenkaku, Osaka. Each image was taken by long exposure during the day from sunrise to sunset. Today, globalization makes it possible to easily access any place, exchange information quickly and efficiently, and choose from a diverse range of goods. In a contrasting situation, it deprives us of a sense of co-existing and diminishes the opportunity to imagine escaping through passages of time and space, away from our own locale. As same as the portrait series “our face”, Kitano wishes that the series “one day” will present a direction for viewers to imagine the world.

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「one day」について
(「週刊金曜日」2009年2月6日号 インタビューより一部抜粋)

 ランドスケープシリーズの「one day」は二〇〇七年から制作を始めました。ポートレートの「our face」と同様に今後も継続的に続けていく予定の仕事です。タイトルの通り、ある場所のある一日≠一枚のフィルムに焼き付けています。様々な場所の、できれば24時間あるいは日の出から日没までを、物理的に難しい場合(だいたいそうなのですが)はできる限り日中の長い時間を、いずれにしてもかなりの長時間露光で銀塩フィルムに撮影しています。このシリーズも「our face」(※1)と同じで、現像があがるまでどんな絵が現れるのか、そもそも写っているのかえさ定かでない、光と時間をひたすら無償の構えで受け止める作業です。
 いま、こうしている瞬間にも様々な場所で現実が進行しています。当たり前ですが、僕にはそのことがいくらも想像できません。いま僕の仕事場の前では玉川上水の雑木林の枝が風に揺れています。同様にいま都心の駅にも、地上戦が起きているはずのイスラエルにも、娘の通う小学校の教室にも、あるいは友人のいるニューヨークの街にも時間が流れていることがいくらも捉えられない。そのことに僕はどうしようもない苛立ちと諦めを覚えます。せめて一日という時間を、そこに流れた光を一枚のフィルムに定着させて、そのイメージを集めたいと思ってこのシリーズを始めました。様々な場所の一日です。どんな場所でもいいのです。富士山の一日、夏の日の湘南の海水浴場に流れた一日の時間、屍の眠る沖縄の戦場の一日、娘の机のある部屋の一日、パリの路地の一日……。いまこうして時間が流れていることを捉えたい。かつてモネはルーアンの大聖堂前で身悶えするような思いで連続する時間と格闘ました。そもそも人が時間を感じることをできないのは自明なのに。僕もそんな勝ち目の無い負け戦を各地で続けています。この時間に対するリアリティーの衝動は写真家の病のようなものかもしれません。僕のような者が「いま、ここに時間が流れていること」に近づくには、さしあたりこんな遠回りの方法しかありません。
 例えば、24頁の写真(※2)は秋の瀬戸内海の島並みの日の出から日没までです。この島々の中には、オリーブと農村歌舞伎で有名な小豆島もあります。また筆舌に尽くし難い歴史が流れて来たハンセン病の療養所の島もあるはずです。また美術館のある直島ではモネの睡蓮が美しく静謐な光を湛え、別の展示室には杉本博司さんの作品もあるはずです。しかしそれらの場所と時間をこの現実の地続きに、あるいは対称性をもってイメージできない。そうした僕自身の苛立ちをこの作品を作る中でみつめたいと思っています。そしてできるならば、「our face」と同様に対称性を伴って世界をイメージする手がかりにしたい。そういう視座にいつか立ちたいと思っています。

投稿者 Ken Kitano : 21:19

Noorderlicht Photogallery

Doutch Web site Noorderlicht Photogallery
http://www.noorderlicht.com/eng/gallery/photolab/kitano/index.html/
オランダのフォトフェスのサイトに紹介されました。
このサイト、みていたら鈴木清さんのことが紹介されていた。

投稿者 Ken Kitano : 20:19

7月9日 三鷹市 星と風のサロン

三鷹市の「星と風のカフェ」で毎月開かれている「星と風のサロン」にゲスト出演予定。
http://www.tenpla.net/hoshicafe/diary.cgi/

投稿者 Ken Kitano : 19:18