«  オイルは数日時間が経ってみるとだいぶ印象が変わってきた。 | メイン | 5月14日 ライブ絹2/下北沢リバティー »

2003年05月05日

5月5日 過疎と高齢化の集落を訪ねる。静岡県水窪町門桁。

 昨日の朝4時半に自宅を出発。東名袋井インターから天竜川の支流気田川沿い登って1時間半。深い深い山あいに川沿いに少しだけ開けた門桁集落。ここ出身の田村さんのお世話で今回ourfaceの取材をさせて頂く。五月晴れに新緑がまぶしい。一休みして昼前から田村さんと家々を訪ねる。最初に訪ねたお宅は60代のご夫婦。ご主人はこれから山に入って鹿を撃ちに行くという。(撃った鹿のお肉を夕食の時に刺し身で頂いた。美味かった。)2軒目のおたくは中学生の男の子がいたが、10代の子供がいたのは後にも先にもここ一軒のみ。この後は年配のご夫婦におじいさんお祖母さんの家が多い。そのおじいさんお祖母さんが元気がいい。山道や斜面の道を毎日歩いているからだろう。夜にお邪魔したSさんは狩猟組合長で今日の猟にも出たそうだがなんと80歳だった。お顔はどうみても50代後半位にしかみえなかった。しかし見事に若い人がいない。時々子供ずれを見かけるのだが、連休を利用して里帰りしている息子や娘で普段は都会にすんでいるひとばかり。小学校もついに生徒が0人になって廃校にする話しもあるという。りっぱな校舎なのにもったいない。典型的な過疎と高齢化を見ている感じ。産業的には椎茸とお茶の栽培を少し。年金がこうした人々の生活を支えていることを実感。
 夜、酔ったSさんがこの土地はコダマサマの信仰があって、コダマサマはコノハナサクヤヒメなんだという。面白いなあと思って聞いていると「コノハナサクヤヒメが十二単を着ている」とか。十二単とコノハナサクヤヒメはいくらなんでも時代が違う。勝手というかいいかげんで面白い。
 翌日水窪から上に登って松川ICへ。途中いくつも峠を越えて渓谷沿いのアップダウンが気持ちいい。中央道は予想通り大渋滞で結局8時間半かかって帰宅。

投稿者 Ken Kitano : 2003年05月05日 23:25