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2005年03月04日

2月28日 ラジオで堀江社長と伊集院さん対談を聞く

録音していた昨日のTBSラジオ「伊集院光の日曜日の秘密基地」を聞く。今週は「日本の未来を予測するスペシャル」という特集で、災害、テポドンが発射されたら・・等々の発生する可能性も含めた様々な角度からの具体的なシュミレーションは非常に分かりやすくて、リアルで面白かった。一番密度が濃かったのは「もしニッポン放送をライブドアが買ったら」という枠の堀江社長との対談。AMラジオ好きとして非常に興味深かった。今話題の株のこととは別に、今後のメデイァのあり方として、たくさんの人に関わってくる問題をとても分かりやすく(めずらしく!聞き手がいいとこんなに伝わるものか!)話していた。これは頭の古いテレビに出てくるコメンテーターのひとも聞くといいのにと思った。冒頭で堀江社長が「なんで放送局とか既存の大きなメデイアはうちみたいな会社を買わないんだろう」というようなことを言っていた。その方がお互いにプラスになるし、また仮に「ライブドアが買わなくても他の同じような会社がいずれメディアを買うでしょう」とも言っていた。言われてみるとそんな気がする。テレビ、ラジオとITとの融合はテレビ側の人は「既にやっているよ」というけど、ユーザー側からするとまだまだできることがたくさんある。枝葉のように細かく細分化された人と人、人と情報、楽しみや価値観を結びつける構造が、いずれもっと求められる時代になるということか。それがいいかどうか分からないけど、いずれそうならざる得ないだろう。その先にあるのは作り手も、その作り手を管理する側も、上から下まで今よりうんと広い幅で絶えず評価され続け、競争にさらされる時代だろう。リスク化と二極化が加速度的に増す今の時代を思うと、いいかどうかは別として不可避なこととして理解は出来る未来だと思う。メデイアだけ昔のままではいられないということでいえばだが。
 AMラジオは作り手と聞き手が最も親密で個人的な思いや感情が伝わるメデイア。しかもタダ。ハードも手軽に持てる。ラジオ中毒リスナーとして今後のニッポン放送の動向を注視したい。ラジオはテレビよりは敷居が低いが、これだけ社会が、メディアの受け手が二極化してくると、例えば庶民寄りを掲げている番組のパーソナリティーや作り手が、例えば キー局の正社員だと数百倍から数千倍の倍率を勝ち抜いてきた人たち。いわば「勝ち組」だけで作られている番組のコメントに説得力をまるで感じない人もでて来ている思う。社会の層というかグラデーションのあり方が以前と変わってきているのだ。雑誌や出版ではどうゆう表現がありえるのか・・?(自分の問題)
 堀江社長を支持、不支持を服装や言葉の問題で世代間対立という人がいるけど、若年世代のステージを狭めている既得権に対しての支持不支持という側面もあるような気がする。伊集院さんが「堀江さんみたいな権力のある人が言うとシャレにならないんです」と「メデイアを殺す」などの一連の物言いに突っ込みを入れていたのは可笑しかった。言葉の問題が大きいから、社長は是非落語でもお聞きになられるといいのにと思った。

投稿者 Ken Kitano : 2005年03月04日 09:50