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2005年06月14日

6月14日 中洲通信

娘は体育で初プールらしい。水泳着の用意をして検温してでかけた。午後四谷のルーニーで大阪展のマットを注文する。電話をしたときの感じがとてもよかったのでここにしたのだけど、注文するときの対応もとても感じが良く、おまけに少し割り引いてくれた。ここにしてよかった。佐藤信太郎からきいていた中島さんの写真展は一昨日で終わっていた。残念。昨日は青山スパイラルで斉藤亮一さんのを見逃した。真っ白い壁面だけ観てきた。(共に日曜までだった。)思えば全然写真展を見ていない。それはともかく額のことと大阪への発送のことがクリアーになってひと安心。
 ナショナルフォトで仕上がりをとってシアターガイド編集部へ。久しぶりにモノクロのネガで仕事した。自宅で焼く時間がなかったけど結構気持ち良かった。その足で恵比寿で雑誌『中洲通信』の取材を受ける。インタビュアーは旧知のWさんだったけれど取材となると普段と勝手が違って、質問に簡潔にうまく答えるのが難しいと実感する。だらだら話をする。「our face」の構造が持つ「分かり易さ」について。この写真に言葉が必要だと感じるに到った過程と理由などに話が及ぶ。
 11時頃帰って安田さんと電話でDMの打ちあわせと友長さんとプレス対応のことを話す。このシリーズは個々の写真のタイトルが以上に長いので、情報誌の限られた字数に載らない可能性があり、その対応について打ちあわせる。タイトルだからつけるのが当然。ゴッホの「ひまわり」を省略して「ひま」とは言わないだろう。でもあんまり長いと字数がたらない現実も、実際の誌面ではあるのは仕方がない。限られた状況での最善の伝え方をいちいちその都度考えるしかないよな。
 今日はプールはなかったそうだ。ちょっと寒かったよな。
***〈速報〉大阪で出版記念展覧会をやることになりました!***
gallery176 
写真展『our face』
7月1日〜8月7日(木曜休廊) 12時〜19時
7月1日18時よりオープニングパーティー(どなたでもご参加頂けます)
7月15日18時よりギャラリートーク
北野謙×吉川直哉氏(宝塚造形大学助教授・写真家)
阪急宝塚線服部駅から徒歩1分。大阪府豊中市服部元町1-6-1 
tel:06-6866-2271 
ホームページ
http://g-176.net/
写真集用に焼いた四つ切りプリント40点で構成します。関西地区の方はどうぞお越し下さい。

投稿者 Ken Kitano : 19:53

2005年06月11日

6月11日 葛西臨海公園

昨夜遅くくたくたになって伊勢から帰宅。週末の遅い時間の上りの新幹線は、完全に場末の居酒屋の吹きだまりのような風景である。車内に”蓄積疲労”とか”単身赴任”とか”商談不成立”といった空気が充満している。そんな空気に負けないように味噌カツ弁当と白ワインという、名古屋っぽい組み合わせで対向する。そのうちに杯を重ねて自然に車内の空気に馴染で飲む。今回の伊勢は先週木曾で切り倒した20年に一度のご遷宮のご用材(ご神木)が陸路伊勢に到着。地元の人の手によって内宮は五十鈴川を川曳きと外宮は巨大な代車に載せて市内を「お木曳き」する「御樋代木曳式(みひしろぎほうえいしき)」。普段の神事と違ってたくさんの一般の人々が参加するお祭りは「われわれのお伊勢様」という雰囲気があっていい。しかし20年に一度にしては少し若い人が少ないし、おとなしい感じがするのは、他で活気のある祭りをいろいろ見てきたから感じてしまうのか。外宮のお木曳きでは今回は女性、子供が曳く山車もあり、賑やかだった。樹齢300年の大木(桧)を人力で運搬する所作は古代から続くものとさほど変わらないはず。実に合理的に人々の力を合わせて大木を運搬する。奈良平安の頃の都の建設でも同様の風景がそこここにあったのか。
 今日は久しぶりに土曜に撮影が入れなかったので娘と、それからおばあちゃんも一緒に葛西臨海公園に行った。出かけに実家から電話がかかってきて「これから水族館に行く」というと「私も行く」というので珍しい3人のメンバーで出かけた。水族館は相変わらず面白かった。珍しい魚をたくさん見て興奮する。この公園は広々としていて建物も簡素な感じなのだが不思議と寂しい感じがしない。干潟で貝拾い。生きている貝も砂を掘ると時々出てきて潮干狩りも少しできた。観覧車に乗って帰る。魚をたくさん見たので魚を食べたいということになり、近所のSちゃんのお父さんがやっているイタリアレストランで白ワインと貝と魚料理を3人で「うまいうまい」とぱくつく。
 夜大阪のgallery176の安田さんから出版記念展DMのデザインがファックスで送られてくる。打ち合わせの時に自由にデザインして下さいといいつつ、この間いろいろ注文を出してしまったので申し訳ないなあと思っていた。いい感じで上がってきた。安田さんありがとう。

投稿者 Ken Kitano : 19:55

2005年06月08日

6月8日 手紙

朝娘を公園まで送る。小学校までの通学路で公園までは学区でうちの子ひとりで一年生はまだ心配なのだ。最初のうちは学校は緊張するみたいで、毎朝ブーブー言っていたが、新しい友達が出来てきたら、俄然変わったみたいだ。今日は学校が終わったあと家で友達と遊ぶ約束をしているようで、朝から盛り上がっている。押し入れのひとつを改造して「自分の基地」を作ったのでそこで遊ぶらしい。昼間は写真集を送る人に同封する手紙を書いたり、広報用に送ったり手渡すところのリストアップなど。手紙は書くうちに、相手のことを思い出して写真集とは関係ない用件までつい書いてしまい長くなってしまう。最近聞いた落語の感想とかは別に書かなくていいよな。アマゾンで『our face』を検索したらもうデータだけアップされたいた。
 夕方刷り上がった写真集を受け取りに車で窓社へ。その足でSPA!編集部へ。お世話になった佐藤さん、佐々木さん、角田さんにお渡しする。ベテランのMさんもいらしてみんなで喜んでくれた。ヨカッタ。
 車で帰る途中ラジオでサッカーの日本代表が北朝鮮代表を破ってW杯出場を決めた。あちこちの飲みやから歓声が聞こえる。こっちもヨカッタ。
 明日からまた伊勢に出張だ。明日から順次書店さんにおかれ始めます。写真集『our face』買って下さい!

投稿者 Ken Kitano : 19:56

2005年06月07日

6月某日 大阪へ

 木曾取材の合間をぬって大阪の服部へ。以前清里でお会いした友長さんが今春「gallery176」というギャラリーをオープンさせた。http://g-176.net/そこで「our face」の出版記念の写真展をやりませんかと言ってきて下さったので打ち合わせに訪れたのだ。写真で見ていた以上にかっこいいギャラリーだった。写真も見やすい。都心のビルではなくて庶民的な雰囲気の住宅地にあるのもいい。さっそくギャラリーのお手伝いをされている安田さんも一緒に、会期、内容、DMのこと、物販、パブリシティーのこと等、どしどし細かい打ちあわせをする。どうせなら長期間やりましょうと友長さんも言うので、会期は7月1日から8月7日(木曜休み)までと決まる。成り行き上ギャラリートークまたは対談も開くことになる。まったく人が来なかったらどうしよう。というか来ないでしょう。その場合は普通の飲み会になるかもしれないなと思うが友長さんには黙っておく。今回は写真集の印刷原稿のために焼いた小さいプリントで構成することに決める。
 急に決まったので細かい作業をする時間がないことがとにかく心配だったが、打ち合わせをしながら具体的な問題点をひとつひとつ洗い出しているうちに、だんだん見通しがついてきた。友長さんと安田さんの「いい展覧会にしましょう!」的雰囲気を漂わせており、だんだんやる気が出て盛り上がってきた。
 打ちあわせの後、大阪のギャラリー事情のこと、共通の友人がいたことが判明した千里のIMIのこと、お互いの写真活動のことをいろいろと話込む。帰りにおいしいうどんをご馳走になる。
 写真集の発売時期ですが、8日に取り次ぎさんに配本になるそうなので、早い書店で9日、店によってはそれ以降になるそうです。案内を送った方から「さがした

投稿者 Ken Kitano : 19:56

2005年06月03日

6月3日 木曾

8年後の伊勢神宮の次回ご遷宮のためのご用材切りだしのためのお祭り「御杣始祭(みそまはじめさい)」の撮影のために3日から木曾へ。午前6時の集合のために3日の午前2時に車で自宅を出発。6時半頃お祭りの現地いり。取材陣の多いこと。テレビ、新聞、我々雑誌などのフリーランス、学術取材等々、58人とか。もっといるような気がする。急峻な山にしつらえられた木製の広いステージに祭りの準備がしてあった。それを望む取材エリアの狭いこと。仕切る人がいないから押し合いへし合いで殺気立った雰囲気。こうゆう横並びの撮影は苦手だ。テレビクルーはアシスタントをはれて待機させるとか、新聞社は使うカットはわずかなんだから場所を譲り合うとか、ペンの人はカメラ席以外で見るとか・・、そうゆう気遣いはまったくしない。空気がなんか疲れる。まったく寝てないで朦朧とする。足場の悪いところに何時間もいたので気がつくと立ったまま寝てたりする。御杣始祭はいわばご用材を切りだす杣人(きこりさん)のお祭り。木の神様に安全と無事を祈願した後、古式にのっとって斧で300年の桧を切り倒す。大木が大きな音をたてって倒れる瞬間は荘厳な感じがした。夕方中津川の駅の近くのナイスな定食屋さんでうまい煮込みを食いながらビール。

投稿者 Ken Kitano : 19:57

2005年06月01日

6月1日 本が出来た!!

 午前中家で作業。昼に窓社に電話をすると、「取り次ぎさんへ渡す見本の分が数冊今日届いた」とのことなので急遽窓社へ。週末になるかと思っていたので突然な感じだったけど、できたての写真集を西山さんから受け取る。手に取って、なんというか、ホカホカと内側から嬉しい。印刷も色稿と変わらない。(色稿がいいのに本番がよくないことがよくある。今回のは色稿も本番も同じ機械で刷るから同じ仕上がり!)ここ数年ほぼ毎日一度は見てきた写真だけど、改めて本になってみると我ながら新鮮。「本よ、本なのだから、あちこち歩いていろんな人の手に渡ってオクレ」と本に言いたい気分。全体の製本の仕上がりは来週になるので今日は5冊だけ頂く。窓社からデザイン事務所へ納品の後扶桑社へ寄ってラボへ。さっそくお渡ししたいお世話になった方の顔が何人か浮かぶが、渡せるのは来週になりそう。扶桑社でSPA!のKさん、Oさんに会ったので思わず見てもらう。
 夜、下北沢空間リバティへ。故林広志さん監修、木村万理さんプロデュース公演「絹VOL.9」を観に行く。バカリズムのコント”架空の出身県ネタ”にはまってしまった。「架空さ加減」も面白いし、微妙に何かがずれていく感じが面白かった。清水宏さんの「ハリウット版サザエさん予告編」はハリウットのひとに見せたいと思った。くすくす笑いからだんだん痙攣するくらいに笑った。15分という微妙な長さの演劇的コントライブ。今日も来週(2.8.9日当日券あり)もあります。詳しくは木村万理さんのhpで。
http://marishiro.cool.ne.jp/
終わった後、袴田さん、シアターガイド編集のKさん、古書商人のYさんとそのお友達で飲む。

投稿者 Ken Kitano : 19:58