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2005年10月12日

10月10日 「コの字にホの字」の本

 お昼に吉祥寺の喫茶店でアスペクトのKさんと会う。昨年から作っている鈴木裕子さんの「女職人の本」の色稿をみせてもらう。写真のセレクトとレイアウトもはじめて見た。彫りの深い、陰影のある「いわゆる職人仕事」っぽい写真にならないよう、ライトに軽やかな写真を心がけて撮ったつもりだったけど、編集者とデザイナーさんが選んできた写真は、人が写っていない写真、静謐な写真が多かった。文書との相性なので、相乗効果として暗い本にならなければそれはそれでいい。デザイナーさんにはお会いしていないけど、きっちりと、重たくないけど一貫した心地よいトーンが感じられた。まずはすり上がりが楽しみだ。でも、カメラマンとしては、もうちっと職人さん本人が写っている写真が入れて欲しかったかも。何しろ体を使って仕事をしている人の顔って強さと優しさがあって、みなさん化粧を殆どしていないのに、とってもいい顔していらしたから。ま、作品(の写真)にも人柄が現れているから、いいか。打ち合わせの後、前から話題にしていた「コの字カウンターの店」の本を具体的に「やろうよ!」という話になる。俄然元気が出てくる。
 午後、某テレビ番組の収録現場で撮影。テレビの照明をそのまま使わせて頂く。デジだとホワイトバランスを調整できるので、こうゆう現場では便利。でもなぜか編集から「フィルもおさえてほしい」とのリクエストでポジでも押さえる。同じポーズを最初からやらされて、撮られるほうは「まだ撮るの!?早くしてよ!」って気分になるよな。テレビ照明に補正フィルターがかかっていたから、せっかく買ったタングステン高感度のフィルムは使わなかった。一本1500円。高いよ!。どうしよう、4本で6000円!!デジタルが普及してから使用頻度の低いフィルムは値上がり傾向にある。

投稿者 Ken Kitano : 2005年10月12日 04:08