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2012年01月31日

おわりました〜

写真美術館新進作家展とMEM個展、関連のレクチャーがすべておわりました。
寒い中足を運んで下さった方は、どうもありがとうございました。
だいたいの方は写美でおなかいっぱい。MEMまではしごして下さった方は、案外少なかった。

一連の企画はここ数年考えて来たことを提示したり、お話する機会になりました。
とりわけ今回は写真と美術のこと、メキシコのこと、90年代のこと、肖像について、etc.
これまでとり組んできたいくつものテーマについて対談したり話す機会がありました。
もう、言葉の世界は充分、というくらい。よく話した。
さて、それらはすべて過去。
早く「まったなしの制作の現場」に戻りたい、そして自分がこの現実から新しいものが生み出せるかという不安のただ中に身を置きたい、という気持ちでいっぱいです。

ですが、その前に福島辰夫評論集3巻。
町口さんからレイアウト案が送られて来て、いまそれと格闘中。
3巻は「東松照明」と「破綻と彷徨」。「破綻と彷徨」は福島辰夫さんの代表作の安井仲治、中山岩太、田本研造など。
濃密でますますラディカルで、す〜ばらしい〜本になりそう。
3月刊行目標です。
(1月が終わるのに、まだどこか年が明けた気がしない・・・。)

(今年の太郎賞の案内が出ていたけど、去年の今頃は自分も太郎賞にかかり切りだったハズ。
信じられない。5年くらい前の話の気がする。)

写真家の友人は少ないが、今回写美でご一緒した作家の皆さんは、不思議と「こんどいつ飲みます?」的な気がしています。いわゆる写真のメインストリームにはいなくとも(いなくても別にいいし)、ずっと写真やってきた強さが、話していて気持ちがいい方ばかり。お声をかけてくださって、度々無理を聞いて下さったご担当の丹羽さんには心から感謝です。

投稿者 Ken Kitano : 09:22

2012年01月29日

1月29日 ツイッター始めました

写真の飛躍展とMEM展の最終日です。終盤になって新聞でも取り上げられて、人が増えたみたい。
今日は17時からMEMでレクチャーもあります。
終日恵比寿にいます。
遅ればせながら、ツイッター始めました。

週末に日本橋高島屋美術画廊でPortraits展の関連トークイベントに出ました。
関係者のみなさま、ご来場のみなさま、ご一緒した富谷昌子さん、ありがとうごあいました。
ワイン、おいしかったです。
こちらの展示は30日まで。

投稿者 Ken Kitano : 10:23

2012年01月23日

レクチャーします

今回は会期中たくさんレクチャーをしました。
写真美術館もいれるとほぼ毎週対談やレクチャー。できるだけ毎回違うテーマでお話したつもり。
なかでもMEM展オープニングでの深川雅文さんとの対談と写真美術館で大竹昭子さんとの対談は、僕にとってとってもいい経験になった。深川さんには写真の会賞以降、折につけ活動をご覧頂いている。中国で考えた事や、美術と写真の関係についていま考えていることを思いきって深川さんにぶつけてみた。とてもクリアになった。
大竹さんとは初めてお話しさせて頂いた。キュレーターや専門家との対談だと文脈対文脈のやりとりになるのだけれど、言葉の世界の方だから、言葉そのものに反応して返して下さる。そのものすごさ。言葉足らずでご迷惑をおかけしたと思うけれど、いま思うととっても気持ちのよい時間を過ごさせて頂いた気がします。

さて、写真美術館もMEMも会期が後1週間になりました。会期中最後のレクチャーはイスラエル人の批評家アィヤレット・ゾーハー氏です。
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日本現代写真におけるポートレイト:その反復、差異、多様性について
   アィヤレット・ゾーハー                     
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現在エルサレムのヘブライ大学の東アジア学科での教鞭をとっている
ゾーハー氏は、美術批評家、キュレーター、アーティストとしても活
躍。日本の現代美術を紹介する「ポストジェンダー」展を2005年に
ハイファのティコチン美術館で開催、2009年に同名の書籍を
Cambridge Scholarsから出版。専門はヴィジュアルカルチャー、
写真史、現代写真、ビデオアート、インスタレーションを含みます。
今回は、ゾーハー氏が最近Trans Asia Photography Reviewにおいて
発表したThe Elu[va]sive Japanese Portrait: Repetition, Difference
and Multiplicityに基づき、日本の現代写真に見られるポートレイトの
表現の反復性や差異、多様性について語って頂きます。この論文では
森村泰昌、澤田知子、高木こずえ、 鷹野隆大、ツァオ・フェイ等の
作品の論考に加え、現在開催中の北野謙展で紹介のour faceシリーズ
についても書かれています。

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アィヤレット・ゾーハー氏レクチャー
「日本現代写真におけるポートレイト:その反復、差異、多様性について」
日程:2012年1月29日(日)午後5時〜
会場:MEM
150-0013 東京都渋谷区恵比寿1-18-4
NADiff A/P/A/R/T 2F
tel. 03-6459-3205 fax.03-64325-9482
日本語通訳:近藤亮介氏(東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論)
定員:先着30名
参加無料

参考リンク:
テキスト:
http://bit.ly/qwE47M
http://asia.haifa.ac.il/staff/ayelet-zohar.htm

投稿者 Ken Kitano : 09:59

2012年01月15日

大竹昭子さん対談@写美

1月14日 写真美術館「写真の飛躍」展の関連イベントで大竹昭子さんと対談をさせて頂きました。たくさんの方にお越し頂きましてありがとうございました。90年代の話、中国の話、福島辰夫さんの話etc.あちこちより道したのに大竹さんの絶妙なペース配分で気がつけば時間ぴったり。すごい。手品かと思った。
大竹さんとお話をしながら、自分の作品の話をしつつも90年代から2000年代、2010年代の写真のシーンの動きも思い返してきた気がする。
対談の後MEM展のDMを持ち帰られた方が多かったのに、MEMによられた方が少なかった。住宅地の中にあるMEMのあるナディッフビルにたどり着けなかった方が多かったのか?夜は分かりにくいからなあぁ。

お知らせ
清里フォトアートミュージアムで Worldwide@Young Portfolio展出出展しています。
実は前日の13日に行って来ました。きりりとした高原の空気と自分の最初期の作品やかつて見た懐かしい他の写真家の作品との対面。懐かしかった。大竹さんとお話をするにはちょうどいい助走になったかもしれない。

日本橋高島屋美術画廊Xでグループ展PORTRAITSに出典しています。
会期: 2012年1月11日(火)-1月30日(月)
会場: 日本橋高島屋 6階 美術画廊X (東京都中央区日本橋2丁目4番1号)

投稿者 Ken Kitano : 10:19