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2005年02月19日

2月12日 スティング

夕方4時半、日が少し傾いてきたけれど、夏なので陽射しはまだまだ強い。 西オーストラリアのパースから400キロ。ワイナリーが点在するマーガレットリバーと言う町にあるワイナリー、ルーウィンエステート。葡萄畑と森に囲まれた広場には6000人の観客が持参した大きなクーラーボックスにぎっしり白ワイン。のんびり芝生で、2時間以上も飲んで話して・・。日本の野外ライブみたいにかりかりしていない。荷物検査したり、場所取りでぎすぎすしたりしてない。スタッフもみんな地元のボランティアで普段葡萄畑で働いているお兄さんやお姉さんだから感じがいい。7時近くになってコンサートが始まった。今年のルーウィンコンサートはスティング。渋くてなんとも惹きつけられる声。イングリッシュマンインニューヨークなどおなじみの曲は6000人の大合唱になった。素晴らしい夕暮れ。ひとつのワイナリーが24年間もこのクラスの大物ミュージシャンのコンサートを続けていることが凄い。コンサート終わった後はまた3時間以上かけて夕食。アフターアクトの地元バンド演奏で踊る人々。お酒だけじゃだめなんだな。音楽だけでもだめ。 美味しいお酒、話す仲間、いい音楽、美味しい食事(ほんとに素晴らしかった!)。それらを一緒に楽しめることが結局最高のシアワセだと実感。そういえば沖縄の人なんか結構毎日楽しんでいる。
 それにしてもひとつのそれ程大きくないワイナリーがこんなに人々をシアワセにすることを毎年やっているというのは凄いことだ。日本の蔵元も自分の酒のことばっかり考えていないで見習ってほしい。ちなみに今年は急遽チャリティーでコンサートを一日増やしたそうだ。そのコンサートで集まったお金はスマトラ沖地震の津波救援に。その額なんと4億円。ひとつのワイナリーがである。つくづくお酒は文化。見直しましたオーストラリア。凄いです。オージーワイン万歳!

投稿者 Ken Kitano : 2005年02月19日 16:06