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2003年09月29日

5月29日 荒木町

大阪の某文化財団の入金が予定をすぎてもなくて焦っていたら今日入っていた。本がでて4ヶ月経っている。今月と来月は先月飛び回ったourfaceプロジェクトの取材経費や車検、自動車税、保険など出費が多くて、家計は火の車。なんとか首の皮一枚つながった。もともとぎりぎりの所持金なのに少しでもお金が入ると気が大きくなると、言うわけではないが、新宿で待ち合わせ時間までの時間つぶしに入った紀伊国屋書店で「近代の奈落」宮崎学著と「藤田嗣治・・異邦人の肖像」近藤史人著を買ってしまう。合計4000円。本当は別な本を買おうと思って入ったのに肝心のその本はなく、別な2冊を衝動買い。「近代の奈落」は当サイトをデザインしてくれた林君の紹介で知りあった真理さんのお薦め。「藤田嗣治」は爆笑問題の大田光さんがラジオで話していたので気になっていた。夜、編集者IさんライターIさんと荒木町で飲む。明け方帰宅。

投稿者 Ken Kitano : 23:11

2003年09月24日

9月24日 二度寝

 昨晩は床下に3年間寝かせていた(というか忘れていた)「神亀」を飲んだあと9時前に寝てしまった。さすが神亀。美味しかった。そういえば神亀は日本酒では珍しく古酒も販売していたはずだ。
今朝は8時に一度起きて娘と「にほんごであそぼ」を観て、娘が保育園に行った後二度寝。起きたら10時半だった。こんなに寝たのは何年かぶり。8月の後半から休み無く忙しかったので疲れていたようだ。夕方まで自宅でour faceの取材先に送るためのファイル作りをする。書かなくてはならない企画書や清里フォトアートミュージアムへの納品する最終のプリント出力のデータ作りもしなくては、と焦るが作業が進まない。夕方から編集IさんとK先生との打ち合わせに都心へ。結局朝2時半まで原宿で飲む。

投稿者 Ken Kitano : 23:08

2003年09月22日

9月22日 世田谷233

 午前中の撮影のあとライターsさんらとたいめいけんでオムライス。うまい。浅草のニコンへ。レンズの修理の受け取りにいく。待っているあいだ渡辺義雄さんの写真集「伊勢神宮」を見る。一度帰宅して東急世田谷線若林へ。ギャラリー世田谷233のNさんを訪ねる。Nさんは以前にhpにアクセスを頂いたギャラリストでありライターでありウエブクリエーター。世田谷233はボックスギャラリー。単なる貸しスペースではなく様々な表現をしているひとを応援し、イベントやアートプロジェクト、インターネットTV等で発信している。またアースデーマネー世田谷に協賛するなど、オープンして一年もたたないのに様々な試みを発信している。http://boxweb.cool.ne.jp/box.html 今後ourfaceとリンクして何かできないかとお話を頂く。この場所とここに集まる人の意識を何かにつなげるようなしくみをour faceプロジェクトで考えてみることにする。
 その後自由ケ丘のバーEに。2年ぶりに行ったのに自分のお酒がスッとでてきて感動。移転して初めてだったけど雰囲気が変わってなくて安心。

投稿者 Ken Kitano : 23:09

2003年09月21日

9月21日 「バッケ」楽日

 とりふね舞踏舎の公演「バッケ」を観に横浜ドームシアターへ。台風が接近しているらしく雨足が強い。途中武蔵小杉で三上香代さんとイタコの松田さんへ渡す花束を買う。道が混んでいて会場に着いたのは開演5分前。松田さんのポートレートを楽屋で撮影する約束をしていたが時間がない。客席に入ると8割方埋まっている。外の音が筒抜けのこの劇場だが、雨の音が街や車の音を遮断してくれている。雨はこのドームシアターに味方したようだ。ゲネの夜に沖縄料理屋で隣り合わせて意気投合したYさんと娘さんに会う。小さい娘さんが  舞踏を観て怖くて泣き出さないか気になっているうちに開演。
 今日は前の席。出演者の表情や細かい手や足の動きのデティールに惹き込まれる。リハーサル、ゲネは後ろの客席から観た。そのときは色(この公演は衣装の色や形が大変美しい)や照明が鮮烈にに観えた。舞踏は観る席によって印象が随分と違うものだ。舞踏を観る経験が少ないのかどう観ていいのかわからない部分もあるのだが、とにかくこれまで気になったところを意識して、また一方ではじめてみる新鮮な気持ちで観る。時間が過去へ過去へと遡るよう。その過去は新しい。前後へと進む時間。途中、能狂言、いたこの松田さんの声、何語でもないひとつも調和のないコーラスの波、朝鮮半島の唄が、地べたから這い登ってきて、やがてうねるように会場を吹き荒れる。そのとき板のうえの肉体がいろいろな風景に見えた気がした。
 稽古のときに香代さんが役者さんたちにかける言葉が面白かった。「背骨にぶら下がる」、「ホネの浮いた皮膚の袋を作る」、「動きというのは通り道を空けること」など。肉体と対話するための比喩、言葉のイメージの豊かさに圧倒された。そういえば著書「器としての身体」(波書房)にも「輪郭を溶かしてしまう」という意味のことが書かれていたが、これなんかは私も常に思っていることだから親しみがわく。今回は出演者の方々のour faceの肖像を撮らせて頂いた。その「ourfaceバッケの肖像」ができ上がるのが楽しみ。
 終演後Yさんと一緒に楽屋に行く。松田さんはいつもと違ってかなりナーバスなかんじ。花を受け取るのがやっとと言う感じ。舞台撤収の手伝う。裏方、役者、全員参加で手際よく舞台を畳んでゆく。次回は10月18・19日の京都公演。(京都大学西部講堂、問い合わせtel/fax075-702-5118とりふね舞踏舎email torifune-butohsha@jcom.home.ne.jp)打ち上げのころには松田さんは普通に戻っていて安心した。ポートレートは次の機会に撮ると約束。

投稿者 Ken Kitano : 23:11