« 2005年03月 | メイン | 2005年06月 »

2005年05月31日

5月31日 やることいっぱい。

 ミスが出るのは人間だからしかたがない。問題はその後の対応。昨日のラボのミスのことでずっとネガティブシンキングだったが、作り直したデータを持っていくと、その後は敏速かつ丁寧な対応だったので無事納品。写真の仕事は原板がダメになるとパーなので、現像屋さんは本当に気を付けてもらいたい。
 昼に撮影の仕事。帰ってから家で雑務。連絡をとらなくてはならない人がたくさんいて、合間にメールや電話や手紙を書く。展覧会をやることになったらなったでDMやら額そう、プレス対応やら、細かい作業がたくさん発生する。加えて今週末3日間出張が入ってしまったので、やることがいっぱいで目が回りそう。写真集関係の細かい作業もたくさんある。(それと打ち合わせやら諸々の発送経費などでお金もかかっている。まいった。全然金ないよ。今月は車検やらカメラの修理やら出費が重なっているのに中国の反日でも影響で掲載延期で入金延期の仕事もあるし・・。)こうゆうときは寝ないでいられたらいいのにと思うけど、TBSラジオ「爆笑問題カーボーイ」を聞いて寝る。立川の「醍醐苑」で焼肉を食べてビールを飲みたいと願う今日この頃だ。

投稿者 Ken Kitano : 19:59

2005年05月30日

5月30日 ありえね〜!

 写真界はデジ化が進んでいる。うちも試験的に一台買って時々仕事で使っている。これが目下の悩みの種だ。まずメーカーをどこにするか問題。今までフィルムはニコンを使っているけどデジはキャノンを使う人が多い。周りもニコンからキャノンに変えた人が結構いる。昔から機材の話はどっちでもいいじゃない、ってスタンスで、嬉しそうにカメラ機材の話を長々する人たちは正直苦手だったけど、これに関しては詳しくないと仕事に直結する。キャノンにして今から全部そろえ直すのは大変だ。仕事もそうだし作品撮りにはどっちが向いているのか?それにpc問題。今のマックはOSが古く、ソフトやなんかがあわないものが多い。これまた買い替えるかosを入れ替えるか。どっちにしても厄介だ。そんなデジ素人には「やってられないよ」という出来事があった。
 昨日、半日かけて週末に取材した舞台関係の仕事の写真を選んでmoに入れた。これのインデックスプリント(6切りのやつ)とcd に焼いてもらおうと今日、ラボに持っていった。自宅でもCDはやけるだけど、うちのだと非常に遅くて時間がかかるのでプリントのついでにたのんだ。ラボをでて5分後に携帯に電話があった。「すみません。moのデータを誤って全部消してしまいました」だって。絶句。ありえないでしょう!現像の失敗への文句の言い方は残念ながら多少心得があるけど、デジタルデータを消してしまうなんて。簡潔な内容の用件に怒り方も含めて何をどう言っていいか分からない・・。「で、どうするんですか?」と聞くと「いくつか救済方法が考えられるが、救済できるかどうか分かりません」。結局2時間後に半分のデータは修復できたが残りは跡形もないと連絡が入る。せっかく今日は大好きな噺家のS師匠の撮影ができて気分がよかったのに、ざっくり気を落として帰宅。CFのデータからコマのセレクトをやり直す。失敗に対する責任など細かい話は明日。やってらっれないよこうゆうのは。
 写真集のお知らせをお送りした何人かの方からメールをもらう。急遽大阪でやることになった出版記念展の打ち合わせに今週大阪にいくことになりそう。

投稿者 Ken Kitano : 20:00

2005年05月28日

5月28日 大手町の加賀屋

昼間、舞台の撮影。その後打ちあわせにクライアントのところへ行くが、具体的なことが何も決まっておらず、打ちあわせできなくてその足で広告代理店に行くが、進行がバタバタで、バタバタなりに現場でいろいろ撮るとゆうことでよくある着地点に落ち着く。(というか着地しているのか。)・・
 大学の写真部の仲間の高橋君が広島から上京しているので先輩の橋本さんと大手町の加賀屋で飲む。みんな結婚しているので自然と家族の話になる。高橋君は軍艦島に行かなくなって随分立つらしい。軍艦島も長崎市の所有に移って釣り人やカメラマンが上陸する状況ではなくなったようだ。もっとも以前から上陸は禁止されているのだが。
 大阪で出版記念の展覧会をやりませんか、という話を大阪のTさんから頂いた。6月の後半から急遽写真展をやることになるかもしれなくなってきた。大きいプリントが手元にないので、小さいサイズのずらっと並べる形にしようか?一度打ち合わせに行ったほうがよさそうだ。他にもいろいろ忙しくなってきた。

投稿者 Ken Kitano : 20:01

2005年05月25日

5月25日 車検

 車の整備と車検か終わったので、朝、整備工場に取りに行く。今のグロリアワゴンはもう17万キロ走っている。細かい故障と付きあいながら普通に走ってくれる。これからまた2年乗ることになるだろう。昼から仕事で汐留に。映像会社に勤める幼友達のT君の仕事。往年の名作アニメの復刻DVDを出すに当たって当時音楽を担当された大物ミュージシャンMさんのインタビュー写真。隣で聞いていて話が面白かった。汐留の新開発されたエリアにははじめた行ったけど。地図にナビに道がなく、実際あちこち迂回や行き止まりばかりで分かりにくいことこの上ない。新橋は駅の西と東で対照的な街になった。その後扶桑社Iさんのところで神話連載の色稿チェックと来週の出張の打ちあわせ。岐阜出張は超ハードスケジュールになりそうだ。写真集の見本版完成の日と重なりそう。合間をぬって東京に戻りたいところだけど、交通費もかかるしどうなるか行ってみないと分からない。
 写真集の完成が近づくにつれてhpのアクセスすも増えているようだ。メールも何通か頂いた。これから展覧会のことを考えなくては・・。普通は出版のタイミングに合わせて展覧会をやるのだろうが、とてもそこまで手が回らなかった。展覧会の計画はこれからじっくり立てて行きたい。

投稿者 Ken Kitano : 20:01

2005年05月24日

5月24日 刷り出し2日目

 朝10時から江戸川橋の印刷所へ。昨日に引き続き写真集の印刷に立ちあわせて頂く。昨日はモコモコの多い、ハーフトーンの写真が多かったが、今日は「新地のホステスさん」、「神倉山火祭りの上がり子」、「平敷屋エイサー」、「高野山専修学院の修行僧」など黒の多い絵柄が続々登場。そうゆう写真は濃いシャドーの中に微妙に”気配”のように、よく見るとデティールがある。こうゆうオリジナルプリントが持つ、濃淡の中の、写真の奥行きみたいなものは、申し訳ないけどウエブ上では見えないし感じられないもの。そんな黒の中の(微妙な)黒を刷りの中で原板に近づけてゆく。やるうちに、これがまた微妙でいい”黒”が出てくるのだ。そうゆう刷りは原板と並べて見比べていると、瞬間どっちが原板か忘れる(単に当事者意識を忘れて見入っているだけか?)。そんなシャドー多めのイメージに混ざって「新潟アルビレックスチアリーダーズ」などハイキーで明るい写真もある。今までハーフトーンばかり気にしていたのと反対に、思い切ったパキーンとした感じへと持ってゆく。暗室でプリントをしていても同じだけど、文句なくぴったりの画像が上がったときとゆうのはなんとも気持ちがいい。
 印刷の立ちあいとゆうのは次の刷りが上がるまで30〜40分時間がかかる。その間、写真集のDMの宛名を書いたり、窓社の西山さん、印刷所ご担当の田地さんとゆっくりお話ができる。西山さんとは今まで本の打ちあわせ的な話題でしか話したことがなかったが、写真のこと、本のこと、井上ひさしさんの演劇のこと、旅のこと等々、いろいろお話しできて、それもまた面白かった。とゆうか勉強になった。窓社が写真集や写真批評の本を出されているのはここ数年ことだそうだ。それまでは哲学、スポーツ、社会科学など多分野に渡って本を出されていたとのこと。やっぱり写真から写真が生まれるのではないなと実感。写真から生まれた写真はつまらない。どんなことがあっても優れた写真の仕事(撮ることだけでなく編集、批評、キュレーションも含め)は現実のなかかから生まれてくる。西山さんと話していてそのことを改めて思い出した。それと考えてみると普段仕事で接する編集者とゆうのは40代までの人が多い。50代以上になると大きい出版社では管理職になって現場を離れてしまう。特にカメラマンは現場仕事なので、上の人は、お会いしても最初の打ちあわせだけとゆうパターンが多いのだ。今回のように(西山さんは極めて年齢不祥であるが、状況証拠から判断して恐らく50以上60未満と推測されるが、)経験を積んで、いろんな本に携わられたベテランの編集者とみっちり組んで、意見をたたかわせて仕事をするのは初めてで、今回はありがたい体験。それと印刷所のフクインさんは荒木経惟さんの写真集「日本人ノ顔プロジェクト」はじめ数々の写真集や雑誌「D/sign」なども手がけておられたことを知り、著名なデザイナーさんや他の写真家のこだわり方などについて田地さんに伺う。夜になって最後に表紙カバーが上がる。小さい判型なりに表紙としての存在感がでていて安心。今更遅いけど、ある意味怖いというか気持ち悪い写真なので女性に手に取って頂けるか心配になる。取りあえず第一印象での”なんだこれ!?感”はある程度出ていると思う。が、実際の書店に置かれたらどうだろう・・。表紙に健闘して欲しい。
 9時を過ぎて終了。高田馬場で西山さん、田地さんと3人で無事終了の祝杯を上げる。楽しい。実に楽しい。楽しいのは酒を飲みながらだからだけではなさそうだ。写真を前にしていると絶対にこうゆう広い振幅の、弾んだ会話にならない。やっぱり磁力が働くから。でも同じ写真を通して意見交換したり世界の共有体験がなかったら、つい先日お会いしたばかりでこうも話は弾まないだろう。
 たくさんの方のお陰で本が出来つつある。後は無事完成し、多くの人に手に取って頂き、また書評やメディアに取り上げていただくよう期待するのみだ。買って下さい。

投稿者 Ken Kitano : 20:02

2005年05月23日

5月23日 刷り出し

 午後から江戸川橋の印刷所で写真集の刷り出し立ちあう。はじめての体験。刷りがあがってくるごとに、写真によって細かい希望を伝える。何しろハーフトーンの親玉みたいな写真群である。微妙なのだ。今までour faceは正直、いい印刷にであったことがなかった。(期待しない習性がついてしまった自分が悲しい・・。)しかし、しかし最初から「パーフェクトです。このままでお願いします!」というものが上がって来る。根本的に違うんでよみたいなことには一切ない。指示をお願いするものもあるが、たいがいは微妙かつ矛盾する希望。一枚の写真でここのシャドーはもっと重たくししてほしいけど、ここのハーフトーンはそのままで、みたいな微妙なものばかり。現場の方々もいいものを仕上げることに向かって緊張感がただよう空気。でもって確実に次にいい刷りがあがってくる。感動。今日は10過ぎに終了。気分的にも何となく高まっているのですぐに地下鉄に乗る気になれないので飯田橋まで歩く。途中でビールを飲んで帰りたくなったので、神楽坂に事務所がある袴田さんに電話したらちょうど仕事の片づけをしているところだったので、神楽坂「竹ちゃん」で合流。ビール。袴田さんとは去年の今ごろ「our face」の取材につきあってもらって礼文島に一緒にいったのだった。「香深で食べたほっけはうまかったですねえ」とゆう話しになり、「今年も房総辺りに旅行したいですね」などと話す。鴨川の棚田は今ごろきれいだろう。

投稿者 Ken Kitano : 20:03

2005年05月22日

5月22日 保育園の同窓会

時間があると写真集のお知らせ(DM)を知り合いの方に送っている。DMに大きく「注文書」と書いてあって、いかにも買ってくれと言っているみたいで恐縮する。実際買って欲しい員だけど。出版社が作ったのとは別にもうひとつ違う葉書を自分で作ったほうがいいかもしれないと思いつつ、お金も時間もないのでこれを使うことにする。DMに”写真集”と書いていないのと、発売予定日が書いていないので既に送った人から問い合わせのメールが来るようになったので、「6月初旬発売・写真集」と印刷したシールを作って一枚ずつ貼る作業をする。こうゆう細かい手仕事作業は嫌いではない。
 昼から近所の公園で娘の保育園の同窓会。2ヶ月前まで一緒だったのにもう同窓会。わりと仲がいいので出席率も高い。別々な小学校に行っている子供たちも久しぶりに再会。子供同士抱き合って喜んだり、仲がいいのに照れてはじめのうちよそよそしくしたりと、いろいろに旧交を温めつつ、泥だらけで遊んでいた。男の子は急に男の子らしくなってきていて感心。男の子達がザリガニ釣りをするのを見て娘もやりたくなったようで混ざって挑戦していた。不器用なので「どうせ釣れないだろう」と思っていたら手づかみで2匹取ってきた。小さな池で集中して子供たちに釣られまくって、ザリガニは枯渇しないのか心配になる。子供らを適当にほったらかしにしつつ、親達はビールを飲んで話す。習い事をはじめた人が多い。うちでは当面考えられないなあ。上の子供がいる親はもう中学を私立に行くかどうかなどと話をしていて、聞いていて焦った。我が家は今月の家賃を払うことの心配をするくらいの日々なので考えたこともないけれど、あっという間にそうゆう学年になるんだろうなあ、と思う。

投稿者 Ken Kitano : 20:04

2005年05月20日

5月20日 岡本敏子さん

 朝、急にプラネタリュウムが見たくなったので、うちの奥さんが学童保育の父母会から帰るのを待って、午後から家族で川崎市の生田緑地に行くことにする。小学校に上がると話し合いとか行事が増える。生田緑地は広い敷地の中にビオトープ、プラネタリュウム、民家園、岡本太郎美術館などが点在する公園。以前岡本太郎美術館に行ったときに初めて行って、気に入ってしまった。斜面になっている公園全体を小さな川の流れが作ってあって、子供がザリガニを取っていたり(大人も釣っていた)して、娘も嬉しそうに跳ねていた。10数年ぶりでプラネタリュウムを見た。ここのは森の中にある小さな素朴な作りのプラネタリュウムで感じがいい。思った通り眠くなった。
 その後公園の上の方にある岡本太郎美術館へ。うちの奥さんは美術館を観に。その間娘と美術館の周りをぶらぶらする。トイレを借りに美術館に入ると「岡本敏子さん追悼」の立て札。驚いて、見ると先月20日急逝されたとのこと。信じられない。昨年夏の東川フォトフェスタにゲストでいらっしゃっていて、その時のお元気な様子からは想像もつかない。その時は岡本太郎の撮った沖縄の写真をスライドで見る催しがあって、その写真を見ていて思わず胸が熱くなったことを、休憩の時にたまたま近くにお一人でいらっしゃったので、恐る恐る挨拶して申し上げると気さくにお話しをして下さった。以前に読んだ岡本太郎の「沖縄進化論」の中で語られている沖縄の風景や光の力強さ、美しさも思いだした。自分がメキシコの壁画運動の写真を撮っていると申し上げると、岡本太郎がメキシコシティのかつてオテルデメヒコで制作していた壁画(その後計画が中止になり制作途中の作品は行方が知れなかったがつい最近見つかった〉のお話しを詳しく聞かせて下さったりした。フォトフェスタでは地元や役場の方々の誠意を感じた一方で、その時の日記にも書いたけど、ある意味で疲労感の多かった。そんなフォトフェスタの中で岡本さんにほんの短い間お会いできたこと、ギャラリーでのトークショーを聞いた中での岡本さんの鋭敏で核心を突いていて、チャーミングで、作者への敬意に満ちた、新鮮な言葉に触れたことは結果的に僕のフォトフェスタの印象を大幅に良いものにしてくれた。その前にも一度青山のラテンアメリカ現代美術ギャラリー、プロモアルテでもお会いしたことがあった。チャーミングでカッコよくて、素敵な方だった・・。ご冥福をお祈りします。
 偶然だけど来週の新日曜美術館(NHK教育日曜9時からと20時から再放送)でメキシコの壁画のことをやるようだ。神奈川大の加藤薫先生も出演されるようだ。

投稿者 Ken Kitano : 20:04

2005年05月19日

5月19日 庄内平野

 お世話になってるライターのIさんのお伴で秋田県の湯治場へ湯治に行ってきた。数年前からIさんは患っていて、昨年手術なさってから時々湯治に行っているそうだ。そこの温泉の水をタンクに汲んで毎日のんでいると調子がいいらしく、ポリタンクを車にたくさん積んで秋田へ行ってきた。東京と違ってところどころに桜が残る新緑の季節。山形との県境に近い秋田県のあたりは残雪もわずかに残っていた。東北の内陸にはひっそりした湯治宿が無数にあるようで、車でそうゆう湯治宿の近くを通る度に全部に一泊ずつしたい衝動に駆られるけど、今回は一泊で我慢する。今回の宿(名前忘れた)は39度源泉かけながしの小さな湯治宿。宿泊客は他に一組だけ。ゆっくり風呂に入って、久しぶりにIさんと写真の話、芝居の話、医療の話を飲みながらした。帰りに足を伸ばして酒田の土門拳美術館に行ってきた。15年ぶりくらいだった。ここは日本一って言えるくらい綺麗な美術館だ。ひさしぶりに「筑豊の子供たち」、「古寺巡礼」をじっくりみた。中学生から高校生にかけて近所の図書館に土門拳の本が何冊かあって、集中してなんども読んだ。あのころ読んだり見た写真や文章は今思い出してもしっかりと自分の中に濃密に刻まれていてるものだ。その頃読んだ森山大道さんの言葉や細江英公さんの言葉が何かの拍子にふいによぎることがある。久しぶりに作品をみると、その頃みたいにリアリズムだ!って感じで見ることはもちろんないけれど、土門拳の写真は時間がたっていてもまったくブレがなく(当たり前か)どっしりしていてヨカッタ。実際に今、神社や祭礼を撮る機会がたまたま多いので現実の撮る側の眼差しで見ている自分に気てしまう。あと、「写真を撮ったり、撮られること」が特別だった時代なんだなと改めて思った。フォトジャーナリズムが今とは全然違うあり方だ。
 どこまでも広がる田んぼに水がはってある。田植を終えた水田もあった。春の東北は気持ち良かった。


投稿者 Ken Kitano : 20:05

2005年05月17日

5月17日 色稿

午前中から昼すぎまで某社のパンフレットの撮影。屋外なので陽射しの合間をぬって撮影。夕方窓社へ。色稿があがった。一見してまずまずで安心した。僕の写真は超ハーフトーン。コントラストと全体のトーンのバランスが少しでもずれると、まるで力のない印刷になってしまう。色もないし、エッジをたてればいいとゆうわけでもないので、ハーフトーンで奥行きをしっかり表せる印刷は難しいのだ。最初からだいたいいい感じだったので安心した。こうゆうことはめったにない。(色稿を見るときは予めダメを想定して見に行く習性がついてしまったくらいだ。)さすがはシビアな写真集の印刷をたくさんしてきた印刷会社だ。次はいよいよ刷り出しだ。

投稿者 Ken Kitano : 20:06

2005年05月15日

5月15日 DM宛名書き

 暦の上では夏だけど、今日は「春の嵐」とゆう感じの天気だった。そんな中、娘とうちの奥さんは駅前のフリーマーケットに近所のOさんと出店しに行った。
 こちらは写真集のDM が出来上がってきたので知りあいに宛名書きをする。名刺や住所録を引っ張り出してきて送る人に印を付ける。自分宛てにもたまに知り合いのライターさんから本を出すお知らせをもらうことがある。そゆうのを受け取ると「あのひとこんな企画を温めていたのか、頑張ってるんだな」とか、結構嬉しいものだ。ところがいざ自分が送ろうとすると、名簿を前に悩んでしまう。特にこのDMが注文書を兼ねているのが微妙である。人によってはなんだか押し売りしているみたいだし。親しい人や、挨拶がてら普通に受け取ってもらえそうに思える人はいいが、「あの人はいい人だけど仕事の話し以外したことないなあ」とか「案外こうゆう感度ない人かな。とゆうか迷惑か」とか、一人ひとりの名前を前に、いろんなことを考え込んでしまう。中には思い出したくないことや過去の発言を思い出してブルーな気持ちになってしまうような人もいたりして・・。今年は原稿書きに追われて年賀状を辞退してしまったので、これが挨拶状のつもり書き始めた。ところがいつのまにか「このひとは買ってくれるかな?」とか考えてしまっている自分がまた厭になったり。人を選別するのは苦手である。必要以上に消耗する。その点メールで済む人は気がラクである。書きながらTBSラジオ「伊集院光の秘密基地」を聞く。今日の2時代ゲストはラジオの帝王吉田照美さん。面白かったあ〜。あんたたち最高だよ!(吉田さん、伊集院さんのこと)
 午後フリマの様子を見に行くと盛況だった。不用品の処分も進んでいるようだ。保育園や小学校の知りあいにいっぱい会う。子供がいなかったらこんなに地域に溶け込まなかっただろう。3時頃撤収を手伝いに車で行くと急に曇ってきて激しい雨になる。間一髪濡れずに積み込んでOさん宅へ。そのうちに明るくなってきて、雨は降り続いているのに日が射してくる。これは虹がでるぞと畑に面した道に行ってみると、Rの大きい太い虹がくっきりと低い位置に出ていた。7色はっきり数えられる虹だった。娘が喜ぶ。

投稿者 Ken Kitano : 20:06

2005年05月13日

5月13日 日記復活!

 何らかのトラブルで長らく更新不能だったのですが、林君のお陰で復活しました。超多忙ななか作業してくれてありがとう。
 いよいよ写真集完成が秒読みだ。先日ゲラの最終チェックが終わった。ほぼ全体像が見えた。パチパチ。初めてなので正直分からないことも多かった。やっぱり写真集は雑誌の編集とはまったく違うと痛感。後からああすればもっと全体のトーンが貫けたとか、こうすればひとことで話題にしてもらって宣伝しやすいとか、いろいろ思いつくところもあった。一度体験すると全然違うのだろう。でも基本的以はいい感じである。もう予約注文の受け付けを始めました。今出版元の窓社から直接ご予約頂くと先着100名様にオリジナルポストカード6枚組(シリーズ「溶游する都市」から)をプレゼントします!是非ご予約下さい。ご予約は窓社hpから。http://www.mado.co.jp/ファックスでも注文できます。
------------------------------
写真集『our face 』6月上旬発売!!
A4判変形/定価3400円+税/窓社より 
ISBN4-89625-072-9
お問い合わせ 窓社 TEL03-3362-8641、FAX03-3362-8642まで。
なお、一般の書店さん、ネット書店さんの発売は6月6日頃からとなりそうです。
------------------------------
現在発売中の鈴木一誌さんと戸田ツトムさん責任編集の雑誌『 d/sign』(大田出版・特集「写真とデザイン」)にour faceの写真が出ています。ちなみに巻頭の鈴木さんによる森山大道さんのロングインタビューは読みごたえがあります。

 さて、日記を休んでいる間にいろいろなことがあったような気がする。が、いざ書こうとするとタイガー&ドラゴンが面白いとゆうこと以外にあまり思い出せない。中国の反日デモがあった。お陰で北京で撮ってきた特集の掲載が延期になった。大きな列車事故があった。小、中、高にかけて福知山線には18切符で山陰に旅行することが多かったのでよく乗った。(テレビで詳しく言わないけどATSの旧型って蒸気機関車の時代の設備だからね。)連休があったけど、めいっぱい仕事をしていた。いや、一日だけ家族で浅草に行った。本当は関西に行って娘と宝塚を観てファミリーランドで遊んで美味しいものを食べる予定だったけど、お金も時間もないので浅草。花屋敷で遊んで東洋館でローカル岡、モロ師岡、昭和のいるこいる、牧しんじを観て、どぜうを食べた。宝塚から比べると随分スケールダウンしたけど結構楽しかった。娘を6歳にして「のいこいデビュー」させてしまった。娘が小学校に行くようになって我が家のリズムもなんとなく変わった気がする。関係ないけど村上春樹を読んだせいか最近ウィスキーが飲みたくなる。
 さてさて、これから発売までどんな気持ちで過ごすのだろう・・。

投稿者 Ken Kitano : 20:07